エプソムカップの当たる競馬予想！！｜過去５年のエプソムカップデータより

ここへきて一気に覚醒してきた感のあるサトノアラジン。半姉にラキシスがいる良血馬がＧＩ獲りへまずは重賞勝ちといく（写真：サンケイスポーツ）

春の東京ＧＩ５連戦が終わり、いよいよ夏競馬モードへ。今週の東京メーンには「第３２回エプソムＣ」（１４日、ＧＩＩＩ、芝１８００メートル）が組まれている。目指す先がそれぞれ違うバラエティー豊かな面々のなか、いよいよ覚醒した感のある昨年のダービー候補サトノアラジンを、まずはフォーカスする。

サトノアラジンは１３年夏の新馬戦圧勝後、すぐさま“ダービー当確”ともてはやされた超のつく逸材。ディープインパクト×ストームキャットの“黄金配合”で、１億３６５０万円のセール値をつけられたことを思えばいまだノンタイトルが不思議なほどだ。

しかし、やはり血は血。４歳の春になりようやく重かった腰を上げ、準ＯＰ→ＯＰ特別を連勝、しかも上がり３Ｆ３２秒７→同３３秒５と極限の切れ味まで披露してみせた。遅まきながらの覚醒とはいえ、池江調教師の口調は実に滑らか。

「今までで背中の感触は一番いいのではないかな。甘かった部分がいよいよなくなってきた」

思えば、ひとつ上の全姉ラキシス（角居厩舎）も、４歳の１１月にＧＩエリザベス女王杯を制し、今年の春には産経大阪杯でキズナを撃破してみせた。弟もさらに強くなっていくかと思うと、末恐ろしささえ感じる。

中２週とあって、１週前追いは栗東坂路で１５－１５程度も、「あとは当週にサラッとやれば、もう十分。前走時よりさらに芯が入ってきた気がする」。

ここを突き抜けるようなら、否が応でも宝塚記念（２８日、ＧＩ、阪神、芝２２００メートル）への挑戦プランが視野に入ってくるはず。骨太なバックボーンを考えれば、スターダムにのし上がっても何ら不思議ではない。（夕刊フジ）