京成杯オータムHの当たる競馬予想|過去5年のデータより

京成杯オータムHニュースより




【京成杯オータムハンデ(日曜=13日、中山芝外1600メートル)栗東発トレセン秘話】中京記念3着後は関屋記念をパスして、今週のGIII京成杯AHまで待っていたダローネガ。その理由を佐々木調教師は「新潟は坂がないし、直線も長いのでスローの瞬発力勝負になりやすい。それはこの馬にとって一番嫌な展開だから使いたくなかった。実際、そういうレースになったでしょ」と説明する。

 確かに前後半3ハロン36秒4→33秒3は典型的な上がり勝負。仮にパワーでジワジワ押すタイプのダローネガが出走していたなら、決め手比べに屈していた可能性が高い。トレーナーの読みはズバリ当たったことになる。

 ただし、ライバルとの力関係について「関屋記念を勝ったレッドアリオンは斤量が増えるし、そもそも夏場に重賞3戦はしんどい。ウチの馬は前走後にしっかり間隔を取った。そういう意味でもチャンスはあるよ」とした分析には“ちょっと待った”をかけたい。

 実は過去2年のサマーマイルシリーズ(2012年は優勝馬なし)は、13年フラガラッハ、14年クラレントと、3戦全てに参戦している馬に凱歌が上がっているのだ。いってみれば、シリーズに“皆勤”して盛り上げた馬に対するご褒美? となると当然、レッドアリオンは軽視できる馬ではない。

 実は勝利を予感させる符合もある。レッドアリオンが今回のシリーズで刻んできた着順(中京記念8着→関屋記念1着)が、昨年優勝した兄でもあるクラレントと全く一緒なのだ。ということは京成杯AH1着でシリーズVというシナリオもすでに出来上がっている?

「兄と着順が一緒なのは君たち記者に聞いたことだけどね。ここまできたら去年に続いてシリーズ優勝を狙いたい」と橋口弘調教師もその気になっている。

 現役最多の重賞勝ち鞍を誇る橋口弘厩舎は、サマーシリーズでも大活躍。前出サマーマイル優勝1回に、サマースプリント優勝2回(08、09年ともカノヤザクラ)の計3回はシリーズV最多だ。

 来年2月いっぱいで定年となる橋口弘調教師。「最後の~」のフレーズには「君たち記者が言っているだけで俺は気にしていない」と素っ気ないことは何度か伝えたが、“最後の小倉2歳S”をシュウジで決めた先週に続き、今週は“最後のサマーマイルシリーズ”をレッドアリオンVで締めくくる可能性は十分にある。

京成杯オータムH種牡馬データより

種牡馬 着別度数 勝率 複勝率 単勝 複勝
ダイワメジャー 1- 1- 0- 1/ 3 33.30% 66.70% 180 213
キングカメハメハ 1- 0- 0- 7/ 8 12.50% 12.50% 45 18
スペシャルウィーク 1- 0- 0- 1/ 2 50.00% 50.00% 385 140
アドマイヤムーン 1- 0- 0- 1/ 2 50.00% 50.00% 240 100
ダンスインザダーク 1- 0- 0- 0/ 1 100.00% 100.00% 490 200
タニノギムレット 0- 1- 1- 2/ 4 0.00% 50.00% 0 155
スウェプトオーヴァーボード 0- 1- 1- 1/ 3 0.00% 66.70% 0 220
ディープインパクト 0- 1- 0- 2/ 3 0.00% 33.30% 0 63
ジャングルポケット 0- 1- 0- 0/ 1 0.00% 100.00% 0 420
シンボリクリスエス 0- 0- 1- 3/ 4 0.00% 25.00% 0 182
アグネスタキオン 0- 0- 1- 1/ 2 0.00% 50.00% 0 100
ローエングリン 0- 0- 1- 0/ 1 0.00% 100.00% 0 360

京成杯オータムH騎手データより

騎手 着別度数 勝率 複勝率 単勝 複勝
横山典弘 2- 0- 0- 2/ 4 50.00% 50.00% 210 87
田辺裕信 1- 1- 1- 1/ 4 25.00% 75.00% 122 242
津村明秀 1- 1- 0- 1/ 3 33.30% 66.70% 256 236
戸崎圭太 1- 0- 0- 0/ 1 100.00% 100.00% 540 210
内田博幸 0- 1- 2- 0/ 3 0.00% 100.00% 0 243
石橋脩 0- 1- 0- 4/ 5 0.00% 20.00% 0 66
田中勝春 0- 1- 0- 4/ 5 0.00% 20.00% 0 84
安藤勝己 0- 0- 1- 1/ 2 0.00% 50.00% 0 100
エスポジ 0- 0- 1- 0/ 1 0.00% 100.00% 0 730